設立の経緯

NPO法人 日本綜合医学会は、明治の食医・石塚左玄が創始した「食養」の思想を継承するため、1954年に沼田勇博士、中川雅嗣先生、渡会浩博士、中西俊明博士により創立され初代会長に東京大学名誉教授・二木謙三博士(文化勲章受章者)を迎えました。

「食養」は食物修養の略で、食物の選び方、食物のいただき方を「食養道」ともいわれる規範に則って実践することにより、心身の修養を行う方法で、その結果健全な心身を得ることができるとする思想のことです。 食の選択原理は、

    1. 食物至上論
    2. 穀食動物論
    3. 風土食論(身土不二)
    4. 自然食論(一物全体食)
    5. 陰陽調和論

NPO法人 日本綜合医学会は設立以来60年余、食養の理念にもとづき、玄米・野菜・豆類・少量の魚を中心とする伝統的な和食を望ましい食として推奨、普及に努めてまいりました。

 

NPO法人 日本綜合医学会の理念

NPO法人 日本綜合医学会は、食養の理念を基本としてさらにいくつかの理念を打ち出し、その実現に向けて努力しています。

  1. 正しい食によって疾病を予防し、健康をつくり維持することができると考えます。この未病の医学(食による予防医学)を医療の基本としています。
  2. 正しい食とは、食養にもとづきわが国の伝統をふまえた、玄米を中心とする植物食であると主張しています。また動物性食品を少なくすることにより生活習慣病を遠ざけるだけでなく、世界の食糧危機や環境破壊の抑制に貢献できると提言いたします。
  3. 少食は健康・長寿につながるものと主張しています。また少食は食物(自然の恵み)や生産者に感謝し、食物を粗末にしない思想につながるものであり、食をいただく際の基本であると考えます。
  4. 東洋医学の全人医療の思想をベースに、西洋医学を組合せて健康回復を図るよう努めています。療術を医療の一環として正しく評価し、その活用に努めています。
  5. 良い土から作られた健全な食物を食べることにより、健康が維持、向上します。すなわち医(健康)・食・農はつながっていると考え、良い土つくりを基本とする農業を重視、応援いたします。

これらの学会の理念・方法は、東京大会や関西大会等で発表し、市民に理解、協力を訴えています。

 

学会の目的

NPO法人 日本綜合医学会の理念は、定款第3条に「目的」として次のように述べられています。 (目的) 第3条 この法人は、医・食・農・水についての古今東西の良識叡智を集め、国民に対して食を基本とした疾病の予防を実現するため、総合的な医学・医療に関する研究と普及及び人材の育成を図ることで、国民の健康の開発と増進に貢献することを目的とする。

 

理事長就任のご挨拶

NPO法人日本綜合医学会理事長 伊東修

特定非営利活動法人日本綜合医学会
理事長 伊東 教授

理事長を拝命されました伊東修でございます。日頃は当会の活動にご協力を賜り誠にありがとうございます。
当会は、医・食・農・水、特に食を中心とした健康及び疾病の予防を実現するため、総合的な医学・医療に関するする研究と普及および人材の育成を図ることで、国民の健康の開発と増進に貢献することを目指します。これを実現するため、全国大会・季刊誌の発行・食養学院、などに取り組み、来年は70周年を迎えようとしています。戦後の日本は食の欧米化が加速し、現在はがん、糖尿病、心臓病などの増加により、2020年度の国民医療費は約43兆円となっていますが、根本的な対策は取られていません。そんな中、食を中心とした疾病の予防を目指す当会活動の、国民の健康に寄与するところは大です。
今年1月には、当会の創立者の一人である沼田勇永世名誉会長の生誕110周年大会を開催し、未病を治すという当会の目指す所の再確認と未来に向けての志を新たにいたしました。
季刊誌は、医・食・農の各分野の情報をはじめ、食養料理レシピ、食養学院卒業生の活動報告、会員の文芸作品発表の場、など誰もが気軽に参加し、交流出来る場としてまいります。
食養学院は、現代社会のニーズに答えたカリキュラムの改正、学習方法にも取り組んでおります。また、会員の横のつながり、ふれ合いが大切と、やってきた「健康ふれ愛コミュニティ」を引続き開催いたします。これらの活動を通して、皆さまと共に歩んで行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

令和5年4月6日

NPO法人日本綜合医学会
理事長 伊東修

会長ご挨拶



特定非営利活動法人日本綜合医学会
会長 芦刈 伊世子

日本綜合医学会は、1954年東京大学名誉教授二木謙三博士によって設立された65年続く歴史ある会です。 今年5月1日より「令和」という元号になりました。その前進である幕末最期の名医石塚左玄の考える食養から続いているとすると、 感慨深い歴史ある食文化と思います。この歴史ある会に、この春より会長に拝命されました。現代の医療の進歩はめざましいものがあり、 癌や糖尿病、アレルギー、皮膚病、骨粗鬆症、うつ病・発達障害・統合失調症、薬物治療の大改革が始まっています。 治らなかった病気も治せる時代がきました。科学技術が進歩したことは大いに感謝します。 しかしながら、日本は大腸がんの死亡率は世界1多く、乳がんやアルツハイマー病、アレルギーの罹患率はうなぎのぼりです。 誰も病気になりたくありません。病気にならない為には、安全な農業、水産業、養鶏など環境に目をむけることは大変重要です。 食物修養は「食本主義、人類穀食動物論、身土不二、陰陽調和、一物全体食」を自然法則として、西洋化された食文化を 慎まないといけません。現在の化学的薬物療法に頼り過ぎず、民間療法、漢方、サプリメント・健康食品を研究し、 家族も自分も日本・世界中の子ども達も皆が健康になるよう教育も大事にしていくことを常に考えながらこの会の運営に協力していく所存です。 どうぞよろしくお願いします。

 

役職紹介

平成30年4月1日更新

歴代会長

初代会長 二木 謙三
医学博士(故人)
二代目会長 林 仁一郎
医学博士(故人)
三代目会長 杉 靖三郎
医学博士(故人)
四代目会長

沼田 勇
医学博士(故人)  (元)北里研究所所員
永世名誉会長

五代目会長 甲田 光雄
医学博士(故人)
名誉会長
六代目会長 種ヶ島 永宝
医学博士(故人)
食養学院名誉学院長 名誉会長
七代目会長 渡辺 昌
(社)生命科学振興会

歴代理事長

初代理事長 中川 雅嗣
断食・食養の指導者(故人)
NPO法人初代理事長 中嶋 常允
前農業科学研究所所長
理学博士(故人) 最高顧問
二代目理事長 岩崎 輝明
前(財)北海道・食と健康財団理事長、前(株)玄米酵素代表取締役 (故人) 名誉理事長
三代目理事長 杉山 親嗣
日本パック(株)代表取締役
四代目理事長 山口 康三
食養学院長、回生眼科院長、日本眼科学会専門医、日本東洋医学会漢方専門医
五代目理事長 箕浦 將昭
前九州支部支部長、(株)健将 代表取締役

名誉役員

名誉会長 種ヶ島 永宝
食養学院名誉学院長、種ヶ島共立医院院長、医学博士(故人)
最高顧問 中嶋 常允
前農業科学研究所所長 理学博士、(NPO法人 初代理事長)(故人)
名誉理事長 岩崎 輝明
前(財)北海道・食と健康財団理事長、前(株)玄米酵素代表取締役(故人)

理事

理事長 伊東 修 食養学院副学院長、教授
副理事長 岡田 恒周 正食協会代表、ムソー(株)取締役、(株)冨貴食研代表取締役 
副理事長 矢田 美樹 (有)矢田総合研究所代表取締役、(指)
副理事長 山口 薫 (有)アイヘルシー代表取締役、(指)
会長 芦刈 伊世子 あしかりクリニック院長、医学博士、(指)
副会長 山口 康三 食養学院長、回生眼科院長、日本眼科学会専門医、日本東洋医学会漢方専門医
副会長 島村 善行 島村トータルクリニック院長、医学博士
理事 井上 明 食養学院副学院長、教授、鍼灸師
理事 井上 信忠 柿茶本舗(有)生化学研究所代表取締役
理事 岩田 芳之 (株)コーケン取締役、(株)玄米酵素専務取締役
理事 森 美智代(新任)大阪府八尾市で森鍼灸院を開業、鍼灸師
(指) 印:食養指導士、理事はアイウエオ順
 

監事

 
監事 笹森 俊夫 (株)パラディアム代表取締役
監事 和久昭夫(新任)I.T.H.T.Laboratory代表。大学で教鞭をとる。

事務局

事務局員
 

NPO法人 日本綜合医学会の所在地

名称 特定非営利活動法人 日本綜合医学会
所在地 〒102-0082 東京都千代田区一番町22-7 一番町ロイアルハイツ702
TEL 03-6902-0678
e-メールアドレス info@nihon-sougou.com
ホームページアドレス https://nihon-sougou.com//